米国ヒアリ被害の記述削除 年100人死亡、根拠なし 

 南米原産の強毒アリ「ヒアリ」による被害について、環境省は18日までに、「米国では年間100人の死亡例がある」としていた同省のホームページの記述を削除した。専門家の指摘を受け、データを裏付ける明確な根拠がないと判断した。海外での死亡例はあるという。

 環境省によると、約10年前に作成され、ヒアリの特徴や対処法などを紹介する「ストップ・ザ・ヒアリ」の一部で記述していたが、6月に該当部分を削除した。

 環境省は、ホームページの別の資料では「米国では多くの死者が出ているが、広く定着している台湾での死亡例は報告されていない」と説明しており、この記述は正しいという。


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