習主席の腹心、反腐敗で決意強調 自身の醜聞に対抗か 

王岐山・共産党中央規律検査委員会書記

 【北京共同】中国の習近平国家主席の腹心、王岐山・共産党中央規律検査委員会書記は17日付の党機関紙、人民日報への寄稿文で、自身が中枢を担う反腐敗運動について「党内を厳格に監督するための重要な措置だ」とし、運動継続への決意を強調した。王氏は自身の周辺の腐敗情報が海外から流されており、これに対抗する狙いがありそうだ。

 王氏を巡っては香港メディアなどが、妻の親族に不明朗な資金が渡った疑惑を報じていた。

 王氏は寄稿文で、政府組織などの腐敗を調べる規律検査委の特別チームの実績を誇示。習指導部の発足以降、277の党組織などを調べ、多くの問題を発見したと強調した。


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