戦時下の「地下司令部」 29日初公開、呉総監部 

報道公開された日本海軍呉鎮守府地下壕の作戦室=17日午後、広島県呉市の海上自衛隊呉地方総監部

 太平洋戦争時に日本海軍呉鎮守府(広島県呉市)が使用した地下壕が初めて今月29日に一般公開されるのを前に17日、報道関係者向けの視察会があった。海上自衛隊呉地方総監部によると、当時の技術の粋を集め、アーチ型の天井や厚さ約1・5メートルの壁に覆われた作戦室は、実際に各基地への作戦司令に使用された可能性があるという。

 呉地方総監部によると、地下壕は1945年4月ごろ、呉鎮守府司令部庁舎の裏手に建設された。同年7月に空襲で庁舎が焼失した後、海軍は地下壕で任務に当たっていたとされる。終戦後は倉庫として使われていた。


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