重文・奈良少年刑務所を公開 ホテルに改装へ 

 明治政府が建設した「五大監獄」で唯一現存し、2月に国の重要文化財に指定された奈良市の奈良少年刑務所を同市や法務省などが16日、一般公開した。赤れんがの塀に囲まれ1908年の建設当時とほぼ変わらない姿を見ようと、多くの人が訪れた。老朽化のため3月末に閉鎖しており、ホテルなどに改装される。

 受刑者の居室が並ぶ五つの廊下が中央部分から扇状に広がっており、その構造を眺めることができる中央看守所では見学者がスマートフォンなどで撮影。独房や共同室の中を、木製の扉に付いた小さな窓や食器口から興味深げにのぞいていた。


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