古式捕鯨を勇壮に再現、山口 長門市の「通くじら祭り」 

 江戸時代から明治時代にかけ、捕鯨基地として栄えた山口県長門市の通地区の港で16日、勇壮な古式捕鯨を再現する「通くじら祭り」があった。4隻の勢子船に乗り込んだ赤いふんどし姿の漁師たちが「わっしょい」「うおー」と雄たけびを上げて網ともりを操った。

 正午すぎ、のろしが上がったのを見た子どもたちが「クジラが来たぞ」と叫び、約35人が4隻の手こぎ船で出港。船を塗装するなどして仕立てた全長13・5メートルの「ナガスクジラ」を追い込んで網をかけ、背中をもりで突いて仕留めた。血潮が高く噴き出す演出に、大きな歓声が上がった。


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