中国、最高幹部候補を連行 党大会控え権力闘争激化 

中国全人代の全体会議に臨む習近平国家主席(手前)と孫政才氏=3月、北京の人民大会堂(共同)

 【北京、香港共同】中国重慶市トップの市共産党委員会書記からの解任人事が15日発表された孫政才氏(53)=党政治局員=が、重大な規律違反の疑いで14日夜に北京で連行され、党中央規律検査委員会の調査を受けていることが16日分かった。複数の関係筋が明らかにした。

 胡錦濤前国家主席が、指導部を構成する政治局員に孫氏を引き上げたとされ、習近平国家主席後の最高指導者有力候補の一人だった。失脚すれば、後継レースから完全に脱落する。最高指導部人事が焦点となる共産党大会を秋に控え、党内で大きな異変が生じたことになり、権力闘争がさらに激化しそうだ。


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