2017年7月15日 20:30 | 無料公開
「絵金祭り」でろうそくの明かりに照らし出されたびょうぶ絵=15日夜、高知県香南市
「血赤」と呼ばれる鮮烈な赤色などを使い、歌舞伎のシーンを描いたびょうぶ絵などで知られる絵師金蔵(1812~76年、通称絵金)の作品を家の軒先に並べる「絵金祭り」が15日、高知県香南市で始まった。今年は41回目で、16日まで開かれる。
商店街に昼の暑さが残る午後7時、軒先のろうそくに火がともされると18点のびょうぶが妖しげに照らし出され、訪れた人が立ち止まって写真を撮ったり、近寄って眺めたりしていた。
絵金は今の高知市出身。狩野派の画風を学び土佐藩家老の御用絵師となったが、贋作疑惑に巻き込まれて城下を追われた。その後、今の香南市で町絵師となったとされる。