沖ノ島大祭、上陸公募を中止 世界遺産登録で保全徹底へ 

 宗像大社(福岡県宗像市)は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に今月登録された沖ノ島で毎年5月27日に開く現地大祭を巡り、参加者の一般公募を来年以降行わない方針を決めた。大社は島を所有しており、登録を受けて保全の取り組みを強化する。これで一般市民が上陸できる機会はなくなる。大社が15日、明らかにした。

 沖ノ島は、玄界灘に浮かぶ外周4キロの孤島。古代から航海の目印となり、4~9世紀に大陸との交流成就などを願う国家的な祭祀が繰り返された。全体が大社の「沖津宮」で女人禁制。島で日々の神事を執り行う大社の神職以外、男性も原則として上陸できない。


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