広島市、条約不参加の日本に言及 核兵器禁止、平和宣言 

会合後、取材に応じる広島市の松井一実市長=14日午後、広島市

 広島市は14日、原爆の日の8月6日に松井一実市長が平和記念式典で読み上げる平和宣言案を検討する会合を開いた。松井市長は終了後、核兵器禁止条約の交渉会議に参加しなかった日本政府に対し、「今後日本がどうするべきなのかという点について言及したい」と報道陣に述べた。

 松井市長によると、会合では条約の制定について、「核廃絶へ一歩前進だ」などと評価する声が上がったという。宣言には被爆者の思いとして、過去に市民から寄せられた体験談も盛り込まれる予定。

 会合は非公開で、被爆者、有識者ら9人が出席。市が作成した文案を基に、議論した。7月末ごろに松井市長が内容を決定する。


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