東洋紡、漢方植物の人工栽培研究 安定供給目指す 

薬用植物の人工栽培を研究する東洋紡の植物工場=富山県射水市

 東洋紡は14日、富山県の自社の植物工場を活用し、漢方薬の原材料となる薬用植物の人工栽培に向けた研究を始めると発表した。現在は約9割を輸入に頼っている薬用植物で人工栽培による安定供給を確立し、将来的に医薬品や化粧品メーカーなどへの販売を目指す。

 薬用植物の栽培研究で実績のある富山大と提携し、同社の庄川工場(富山県射水市)内の施設を活用。天候に左右されない安定した環境で、栽培期間の短縮なども期待できるという。

 大阪市内で記者会見した西山重雄執行役員は「2年程度で栽培方法の確立を目指し、その後の事業化につなげたい」と述べた。


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