高1自殺の原因特定できず、熊本 いじめは認定、第三者委 

熊本県の蒲島郁夫知事(右)に再調査した報告書を提出する第三者委員会の古賀倫嗣委員長=14日午前、熊本県庁

 熊本県で2013年、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の書き込みでいじめを受けた熊本市の県立高校1年の女子生徒=当時(15)=が自殺した問題を再調査していた県の第三者委員会は14日、いじめがあったと認定した上で「自殺に至った直接の原因は特定できなかった」とする報告書を蒲島郁夫知事に提出した。

 第三者委は、女子生徒の顔写真がラインに掲載されたことを新たにいじめの事実として認定。ただ遺書など明確な資料が残されていないことなどから、古賀倫嗣委員長は提出後の記者会見で「いじめと自殺との因果関係を判断する確たる根拠は見いだせなかった」と述べた。


  • LINEで送る