気候変動で「破壊的影響」と警告 アジア開銀が報告書 

 【バンコク共同】アジア開発銀行(ADB、本部マニラ)は14日、アジア太平洋地域における気候変動の影響をまとめた報告書を発表した。各国が温暖化などへの本格的な対策を行わなければ、地域に「破壊的な影響がもたらされる」と警告している。

 「危機にさらされた地域」と題された報告書は、現状を放置すれば、今世紀末までに同地域の気温は6度上昇し、中国北西部やアフガニスタン、パキスタンなどでは8度上昇すると指摘。気候変動によって東南アジアでは2100年までにコメの生産量が最大で半減し、食糧難により南アジアで新たに子ども700万人が栄養失調に陥る可能性があるとしている。


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