JR東海、21日断線の原因発表 不完全接触で高熱、放電 

 大阪府高槻市の東海道新幹線で6月21日に架線が切れて停電、多数の運休や遅延が発生したトラブルで、JR東海は13日、列車のパンタグラフとの不完全接触によって架線が高熱を帯び、放電が起きたことが断線の原因と発表した。

 断線したのは京都―新大阪間の下り線の架線で、パンタグラフと接触して列車に電力を供給する「トロリー線」。JR東海から依頼され、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が調査した。

 JR東海によると、高熱でトロリー線が軟らかくなって細くなり、パンタグラフとの間にできたわずかな隙間で放電が起きた。同社は「極めてまれな事象で予見は難しかった」と説明している。


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