劉暁波氏、呼吸機能低下と病院 家族は気管挿管望まず 

劉暁波氏が入院中の中国医科大学付属第一病院=12日、中国遼寧省瀋陽市(共同)

 【瀋陽共同】中国当局の監視下で入院し、末期の肝臓がんで危篤状態にあるとされるノーベル平和賞受賞者の民主活動家、劉暁波氏(61)の容体について、入院先の病院は12日、呼吸が弱まり、呼吸確保のため気管挿管が必要な状態に陥ったとウェブサイトで公表した。病院によると、家族は気管挿管を断った。

 病院は「(生命の)危機にひんしている」としている。著名な活動家の胡佳氏は、気管挿管を一度すると病院を離れられなくなるため、劉氏の出国を望む家族が拒絶したのではないかと指摘した。

 腎臓や肝臓が機能不全になっているほか、敗血症性ショックや腸閉塞などの症状もある。


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