身障者の脱出、CAが補助 東京五輪へ日航新訓練 

日航が新たに導入した、体の不自由な乗客をシューターで脱出させる訓練=5月、羽田空港内の日航訓練施設

 旅客機からの緊急脱出時に使う滑り台のような装置「シューター」を、体が不自由な人たちも安全に利用できるようにするため、日航が新たな訓練を導入した。脱出の際は客室乗務員(CA)が後ろに座り、一緒に滑り降りることで安全を確保する。従来は1人で降りてもらうことになっており、けがをする危険性が高かった。同社が12日、明らかにした。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、「空のバリアフリー」は航空各社共通の課題。しかし6月、鹿児島県の奄美空港で、車いすの男性がタラップでの介助を受けられず自力ではって上る問題も起き、取り組みは急務となっている。


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