宇宙の研究物質、自前で回収へ JAXA、小型カプセルで 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が国際宇宙ステーションで研究した物質を小型カプセルに入れて大気圏に突入させ、小笠原諸島・南鳥島沖の太平洋に落として回収する実験を計画していることが11日、分かった。現在は研究で得られた成果物の地上への輸送を米国とロシアの宇宙船に頼っており、自前で回収する方法の確立を目指す。

 カプセルは、ステーションに荷物を運び終えて宇宙空間を飛行する補給機「こうのとり」から分離する。2017年度に打ち上げるこうのとり7号機で実験する方針。

 将来はステーションから直接カプセルを放出することや、月や火星などの物質を持ち帰る技術に応用する。


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