2017年7月11日 19:15 | 無料公開
脳のしわが複雑に入り組みすぎていると統合失調症の発症リスクが高い可能性があることを明らかにしたと、富山大病院の鈴木道雄教授(精神神経科学)らのグループが11日付の米医学誌電子版に発表した。東京大、東北大などとの共同研究。 統合失調症は、幻覚や妄想などさまざまな症状を伴う精神疾患。早期の発見、治療が有効とされ、グループは「統合失調症の早期診断につながる一歩になれば」と期待している。 グループは、発症リスクが高いとされる104人と、健常者104人について、脳のMRIのデータを収集。発症リスクが高い人の方が、大脳皮質の広い範囲でしわが複雑に入り組んでいた。