超音波併用でがん発見増、東北大 検診、高濃度乳房でも 

マンモグラフィーで撮影した乳房の画像。乳腺組織は白く写るため、密度が高いと右端のようになり、がんが見つけにくい(NPO法人乳がん画像診断ネットワーク提供)

 乳腺密度が高いためマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)でがんが見つけにくい「高濃度乳房」の女性でも、超音波検査を併用することで、がんの発見率を上げられることが、東北大などの研究で11日、分かった。福岡市で13日から開かれる日本乳癌学会で発表する。

 研究チームの一員である鈴木昭彦・東北医科薬科大教授は「検診は死亡率を下げることが本来の目的。確実に有効と言えるにはまだ時間がかかるが、超音波検査を足すことでマンモグラフィーの弱点を補える可能性は示した」と話している。


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