フリーゲージ導入遅れか 部品摩耗、九州新幹線長崎ルート 

 国が開発中の新幹線区間と在来線区間を両方走れるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を巡り、2022年度に予定していた九州新幹線長崎ルートへの導入時期が遅れる可能性が出ていることが10日、分かった。性能を確かめる試験の結果、部品に摩耗が見つかったため。

 長崎ルートは22年度の暫定開業時にFGT先行車を導入し、25年度以降に量産車による全面開業を予定していた。JR九州では導入見送り案も浮上しており、先行きが不透明になってきた。FGT導入が遅れれば、在来線特急と新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」での運行が続くことになる。


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