病気の茶々気遣う秀吉の書状 「さすが秀頼のお母さん」 

豊臣秀吉が病気だった側室の茶々宛てに記した書状(兵庫県立歴史博物館提供)

 豊臣秀吉が病気だった側室の茶々宛てに「食事をしっかり取るように」「さすが秀頼のお母さんだ」などと記した書状が、兵庫県豊岡市出石町の旧家に残されていたことが分かり、7日、県立歴史博物館が発表した。

 秀吉の自筆書状は100通以上確認されている。多くは正室の北政所(ねね)宛てなどで、茶々宛ては今回を除き3通しか見つかっていないという。専門家は秀吉の気遣いや愛情が伝わってくる史料としている。

 書状は、縦45センチ、横50センチ。女性宛てには仮名で書くなど、当時の慣習に沿って書かれていた。

 これらの書状は10月7日~11月26日に同博物館で展示する。


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