福島第1廃炉、気中工法で 政府・東電、近く決定 

 東京電力福島第1原発の廃炉作業で最難関となる1~3号機からの溶融核燃料(デブリ)の取り出しについて、廃炉の技術支援を担う原子力損害賠償・廃炉等支援機構が、3基とも原子炉格納容器を水で満たさない「気中工法」を軸に、最初は格納容器底部の横側から重点的に始める方針を検討していることが4日、分かった。デブリ取り出しの具体的手順が明らかになるのは初めて。

 格納容器全体を水で満たす「冠水工法」は、現時点では採用しない。

 方針は同機構が近く策定する2017年版の廃炉戦略プランに提言として盛り込む。これを基に政府と東電は号機ごとの取り出し方針を今夏にも決定する。


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