2017年7月4日 11:18 | 無料公開
「扇立祭」を前に、蔵出しされた檜扇=4日午前、和歌山県新宮市の熊野速玉大社
和歌山県新宮市の熊野速玉大社で4日、豊作や無病息災を願って14日に行われる「扇立祭」を前に、祭りで神前に供える檜扇7本が蔵出しされ、みこたちが丁寧にほこりをふき取った。扇を神前に立てると神が降臨し、害虫を払うと信じられている。
檜扇はヒノキの薄板で作られ、松竹梅やシラサギなどが鮮やかに描かれている。本殿には高さ1・5m、幅1・65mの大型1本が、各社殿には高さ0・8m、幅1・3mの小型6本が飾られる。
大社には室町時代に作られた国宝の檜扇11本が保管されているが、損傷させないよう祭りでは1964年から複製品を使っている。
当日は午後5時半から開帳される。