文科省、天下り処分者の昇任凍結 異例の幹部人事 

 文部科学省は4日、藤原誠初等中等教育局長(59)を以前就いていた官房長に戻すなど組織的天下り問題で処分を受けた複数の幹部を同格ポストに横滑りさせる人事を発表した。処分対象者の昇任を一定期間凍結する人事院規則に基づく対応。発令は11日付。

 天下り問題で前川喜平前事務次官(62)が辞職し、後任に戸谷一夫氏(60)が就任したことで空席となっていた文科審議官には伊藤洋一科学技術・学術政策局長(59)を充てる。科学技術・学術政策局長には佐野太官房長(57)が就く。

 藤原氏は15年8月から16年6月まで官房長を務めており、以前就いていたポストに戻す人事は極めて異例。


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