「ヒバクシャ」明記確実に 核禁止条約、7日採択へ 

ニューヨークの国連本部で開かれている核兵器禁止条約の制定交渉=3日(共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨークの国連本部で開催中の「核兵器禁止条約」制定交渉の会合で、ホワイト議長は3日、条約の最終草案を公表した。前文には「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)の受け入れ難い苦しみと被害に留意する」との文言が残り、条約に明記されることが確実になった。核兵器の使用や保有のほか、核抑止力を意味する「使用するとの威嚇」も禁止事項に含めた。会期末の7日に採択される公算が大きい。

 被爆者を巡っては当初案は「ヒバクシャの苦しみに留意する」という短い表現だったが、ブラジルなどが「受け入れ難い被害」を受けたことも強調すべきだと主張、表現はより強まった。


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