被爆電車でヒロシマ学ぶ 「記憶つなげたい」 

被爆した路面電車に乗り、被害や復興について学ぶ参加者=2日午前、広島市

 原爆の被害に遭いながら、現在も運行している路面電車に乗り、被害や復興の歩みを学ぶ催しが2日、広島市で開かれた。母親と参加した同市の市立川内小4年亀岡優理さん(10)は「話を聞き当時のことを考えた。私も記憶をつなげていきたい」と話した。

 車両は1942年製で、現在の広島市中区で被爆。平和団体が主催し、家族連れなど約40人が参加した。

 広島電鉄横川駅を出発し、市内を約1時間巡り、ガイドが当時の状況を説明。参加者は原爆ドーム前で降車し、近くにある広島で被爆した作家原民喜の詩碑を訪れた。その後、民喜が自身の被爆体験をつづった小説「夏の花」の紙芝居を鑑賞した。


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