はしか患者、一転増加 海外持ち込みで集団発生 

はしか患者数の推移

 はしかの今年の患者数が163人となり、関西空港で集団発生があった昨年1年間の159人を既に上回ったことが1日、国立感染症研究所の調査で分かった。海外で感染した人を起点とした集団発生が各地で起きている。ワクチン接種の徹底によって過去最低の35人だった2015年から一転し、2年連続の増加。対応を怠ると再び流行国になる恐れがあるとの指摘も専門家から出ている。

 東南アジアや欧州で患者が増えており、海外に行く人が増える夏休みを控え、感染研の多屋馨子室長は「ワクチンを2回受けていない人は、今のうちにぜひ接種をしてほしい」としている。


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