原発の遮水壁、全面凍結を了承 福島第1の汚染水対策 

 原子力規制委員会は28日、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する検討会を開き、1~4号機の周囲の地盤約1・5キロを凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」で、残っていた約7メートルの未凍結部分の凍結開始を了承した。凍土壁は今後、東電が変更申請している実施計画の認可を経て全面稼働する。

 第1原発では、原子炉建屋内に地下水が流入して事故で溶け落ちた核燃料などに接触し、汚染水が発生。これを食い止めるために地中に氷の壁を作って、建屋に流入する地下水を減らして汚染水の増加を抑える。

 凍土壁は建屋周囲に深さ約30メートルの凍結管を約1500本埋め込んで地盤を凍らせる。


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