東芝失態、株主から糾弾 総会で社長謝罪、取締役は再任 

東芝の株主総会の会場入り口に掲げられた案内ボード=28日午前、千葉市の幕張メッセ

 経営再建中の東芝は28日、定時株主総会を千葉市内で開いた。監査法人との対立で2017年3月期決算が報告できない異例の総会となった。東芝株の市場2部への降格や半導体子会社の売却遅れなど失態が続いており、綱川社長らが謝罪したが、株主から「経営陣が全員代われば企業風土は変わる」などと糾弾する声が相次いだ。秋ごろに開く臨時株主総会までを任期として取締役9人を再任する議案などは可決された。

 綱川氏は冒頭で「度重なるご迷惑をお掛けし改めて心からおわびする」と述べ、経営再建の取り組みに理解を求めた。

 総会開始直前、東芝メモリ(東京)の売却手続きの遅れを正式発表した。


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