放火殺人、男に懲役17年判決 2人死傷、静岡地裁支部 

 静岡県伊豆の国市で2015年6月、住宅に火を付け、2人を死傷させたとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた兼子満義被告(74)の裁判員裁判で、静岡地裁沼津支部は27日、懲役17年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。

 弁護側は犯行当時、心神耗弱状態で責任能力がなかったと主張、殺意も否定したが、判決理由で斎藤千恵裁判長は「金銭トラブルへの恨みという動機から、目的に向かって行動が一貫している」と判断。殺意についても「就寝時間に発火するよう時限装置を設置しており、人が死ぬ危険性を認識していたのは明らかだ」と認定した。


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