遮水壁の「全面凍結」申請 福島第1原発の汚染水対策 

 東京電力は26日、福島第1原発1~4号機の建屋周辺の地盤を凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」で、総延長約1・5キロのうち、未凍結だった2号機西側の約7メートルを凍結させ、完全に壁を閉じる計画の認可を原子力規制委員会に申請した。

 壁を完全に閉じると建屋周辺の地下水位が下がり、建屋地下にたまる高濃度汚染水が外に漏れ出す恐れがあるとして、未凍結部分を設けていた。

 東電はサブドレンと呼ばれる建屋周辺の井戸で地下水くみ上げ量を調整すれば、漏れ出さないとの評価をまとめた。規制委は28日に開かれる検討会で申請内容を議論する。


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