イタリア、地銀2行破綻に2兆円 巨額負担に批判の可能性 

 【ロンドン共同】イタリア政府は25日、多額の不良債権で経営が行き詰まった地方銀行2行について、最大170億ユーロ(約2兆1千億円)程度を投じて破綻処理すると発表した。金融システムの安定化を図り、取引先の中小企業の資金繰りを支えるのが狙い。巨額の公的負担に批判が高まる可能性がある。

 2行はバンカ・ポポラーレ・ディ・ビチェンツァとベネト・バンカ。監督機関である欧州中央銀行(ECB)が23日、破綻の可能性が高いと発表していた。英金融誌によると、バンカ・ポポラーレの資産規模はイタリア12位、ベネト・バンカは15位。


  • LINEで送る