「保育士の精神ケア必要」が3割 6割で支援体制整わず、厚労省 

 待機児童解消に向け保育士の確保が課題となる中、全国の保育所や認定こども園のうち、精神的ケアが必要な保育士がいる施設が27%に上ることが25日、厚生労働省研究班の調査で分かった。全体の58%で相談窓口などのサポート体制が整っておらず、公立の施設に比べ、民間で対応の遅れが目立った。

 政府は「2020年度末までに待機児童ゼロ」との新たな目標を掲げ、保育の受け皿を大幅に拡充する方針。保育士は小さな子どもの安全を守る心理的重圧や、保護者を含む人間関係での悩みを抱えやすく、賃金などの待遇改善とともに心のケアが急務だ。

 調査は今年2~3月に実施した。


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