与野党、政権運営巡り攻防 都議選、初の週末 

東京都議選の告示後初となる週末を迎え、大勢の人たちが候補者らの街頭演説に耳を傾けた=24日午後、東京都内

 告示後初の週末を迎えた東京都議選は24日、各党の党首らが街頭演説に繰り出して舌戦を展開した。学校法人「加計学園」を巡る問題や「共謀罪」法の採決強行など安倍晋三首相の政権運営に対する与野党の攻防が激化。地域政党「都民ファーストの会」を率いる小池百合子都知事は都政の実績を強調、国政問題には言及しなかった。

 共産党の志位和夫委員長はJR新小岩駅前で演説し「『共謀罪法』を数の暴力で押し通されたからといって、そのままではいけない。とんでもない法律を通した自民、公明党には厳しい審判を下そう」と呼び掛け、対決姿勢を鮮明にした。

 「ひとえに国政の問題であり、心からおわび申し上げたい」。江戸川区で演説した自民党の下村博文都連会長は冒頭、加計学園問題や、秘書への暴力が報じられた豊田真由子衆院議員の不祥事に触れ、謝罪した。

 その後も、自民党について「おごっているのではないか、謙虚さがないとの批判は、その通りのところがある。しっかりと反省したい」と低姿勢だった。

 国政の構図と異なり、都議選で都民ファと政策協定・合意を結んだ公明党の山口那津男代表は、足立区の駅前で「都議選だから、都政で何をやるかが大切だ。国政のことばかり言う政党や候補者に都政を任せるわけにはいかない」と反論。「加計の問題がどうのこうの(と言うが)、都政で解決できるはずがない。それは国会でちゃんとやればいい」と強調した。


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