ロッテ創業者が取締役退任 内紛で約70年の在任に幕 

重光武雄氏(聯合=共同)

 創業一族間で経営権を巡る内紛が続くロッテホールディングス(HD、東京)は24日、東京都内で株主総会を開き、創業者で日韓にまたがる企業グループを築いた重光武雄氏(94)が取締役から退く人事を正式に決めた。ロッテHDは高齢が退任の理由と説明した。

 持ち株会社化前のロッテ時代から約70年続いた武雄氏の取締役在任が終わった。名誉会長の肩書は残る。

 武雄氏を外した会社側の取締役選任議案が過半数の賛成で可決。一連の争いで、副会長の座を追われた創業者長男の宏之氏(63)は自身や武雄氏らを選任する株主提案をしたが、退けられた。


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