万景峰、赤字続きの運航 ロ朝航路開設1カ月 

ロシア極東ウラジオストク港で出発の準備をする北朝鮮の貨客船「万景峰」=5月(共同)

 【ウラジオストク共同】ロシアと北朝鮮を結ぶ初の定期船航路として5月中旬に開設された貨客船「万景峰」の運航は、乗客数や貨物量が当初の目標に届かず赤字続きであることが23日、分かった。運航会社は採算が取れなくても当面運航を続けるとしており、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への包囲網強化を狙う米国や日本などから、対ロ批判が高まる可能性がある。

 ウラジオストクの運航会社「インベスト・ストロイ・トレスト」のフメリ副社長によると、船は23日までに北朝鮮北東部の経済特区、羅先とロシア極東ウラジオストクを5回往復した。

 毎回100人以上を見込んでいた乗客は平均数十人。


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