自民、9条改正へ本格議論 自衛隊明記案に賛否交錯 

自民党憲法改正推進本部の全体会合であいさつする保岡興治本部長(奥右)=21日午前、東京・永田町の党本部

 自民党憲法改正推進本部は21日、全所属議員を対象とした全体会合を党本部で開き、憲法9条に自衛隊の存在を明記する安倍晋三首相(党総裁)提案を巡って本格的な議論をスタートさせた。戦争放棄を規定する9条1項、戦力不保持などを定める同2項を維持した上で自衛隊を明記することに賛成論が出る一方、整合性の面などで異論もあった。同推進本部長の保岡興治元法相は終了後、首相提案に関し他党の理解を得やすく、実現可能との認識を記者団に示した。

 同推進本部は年内の党改憲案策定を目指している。


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