法廷内刺傷「再発防止を」 最高裁長官が訓示 

 全国の高裁長官や地裁、家裁の所長が集まり、司法行政の課題を話し合う「長官・所長会同」が21日、最高裁で始まった。寺田逸郎最高裁長官は、仙台地裁の法廷で今月16日、被告が刃物を振り回し、取り押さえようとした警察官2人にけがをさせた事件について「裁判公開の理念を脅かしかねない事態で、深刻に受け止める必要がある。裁判所全体として、再発防止に向けて一段と工夫を加えた取り組みを進めていく」と訓示した。

 戦後、現在の裁判所制度が発足してから今年5月で70年。寺田長官は「国内外の情勢変化に適時適切に対応し、国民の信頼をより強固にする努力を続ける」とも述べた。


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