イージス艦、船首下部突起で穴か 伊豆半島沖衝突事故 

コンテナ船ACXクリスタルの船首部分=20日午後、横浜港

 静岡県・伊豆半島沖で米イージス駆逐艦フィッツジェラルドとコンテナ船が衝突し、米兵7人が死亡した事故で、コンテナ船の船首下部の球状に突き出た部分が、イージス艦の右舷の船底付近に突っ込み、穴が開いた可能性があることが20日、第3管区海上保安本部(横浜)への取材で分かった。

 3管によると、球状の突起部分は「バルバスバウ」と呼ばれ、航行中に水の抵抗を減らす役割を果たす。一般的には圧力に耐えられるよう強度が高くなっている。

 米海軍によると、イージス艦は衝突によって右舷中央周辺に大きな損傷を受け、船底付近に開いた穴から大量の水が流れ込み、居室部分などが浸水した。


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