京大原子炉が検査合格 21日に再開、研究用2基目 

京都大の研究用原子炉「臨界集合体実験装置」=大阪府熊取町(京都大原子炉実験所提供)

 京都大原子炉実験所は20日、停止中の研究用原子炉(大阪府熊取町、出力100ワット)が、原子力規制委員会による最終検査を終え、同日合格したと明らかにした。21日に運転を再開させる。

 東京電力福島第1原発事故を踏まえ策定された新規制基準に適合した研究炉の運転再開は、4月の近畿大原子炉(大阪府東大阪市、出力1ワット)に次ぎ2基目となる。

 今回合格したのは臨界集合体実験装置(KUCA)。1974年に初臨界、長年全国の大学の共同利用施設として研究者や学生が利用してきた。福島第1原発事故後の2014年に定期検査のため停止した。


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