象牙不正取引で古物商を書類送検 無登録18本、社長ら27人 

押収された象牙=20日午前、警視庁万世橋署

 環境省に登録していない象牙を不正に取引していたとして、警視庁生活環境課は20日、種の保存法違反の疑いで、東京都台東区の古物商「ラフテル」の鍋田志行社長(35)や従業員、顧客ら計27人と、法人としての同社を書類送検した。

 象牙取引を巡っては、諸外国に比べて国内制度の不備が指摘されており、警視庁による摘発で違法取引の実態が浮き彫りになった。生活環境課によると、ラフテルは約4年前から無登録象牙の取引を始め、約400万円を売り上げていた。

 書類送検容疑は2015年12月から16年2月の間、顧客18人がそれぞれ持ち込んだ無登録の象牙計18本を取引した疑い。


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