韓国大統領、脱原発宣言 新規計画「全面白紙化」 

 【ソウル共同】韓国の文在寅大統領は19日、原子力発電を重視した従来の政策を破棄して脱原発を進めると宣言し「新規の原発建設計画は全面的に白紙化する」と述べた。設計寿命を超えた原子炉も運転しないと表明した。南部、釜山郊外にあり、18日深夜に運転を終了した古里原発1号機を訪れ、演説した。

 文氏は脱原発政策を大統領選の公約に掲げていた。就任後にあらためて表明したことで、韓国のエネルギー政策は大転換する。韓国では古里1号機も含め25基の原発があり、総発電量の30%を原発が担ってきた。文氏は選挙中、2030年までに原発のシェアを18%まで下げると表明していた。


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