イランがシリア東部攻撃 協調欠く過激派掃討の混乱懸念 

 【テヘラン、カイロ共同】イラン革命防衛隊は18日、シリア東部デリゾール県付近を複数のミサイルで攻撃し、多くのテロリストを殺害したとの声明を出した。タスニム通信が報じた。同様の攻撃は初めてで、過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点を狙ったとみられる。一方、シリアのアサド政権軍は、米軍主導の有志国連合に戦闘機を撃墜されたと非難した。

 内戦が続くシリアではISの掃討作戦が進んでいるが、米国やロシア、イランなど協調を欠く関係国の思惑が入り乱れ、混乱が深まっている。外交筋は各勢力間の「偶発的な衝突」を懸念していると語った。


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