東芝全取締役の再任反対 米助言会社、資質に疑い 

記者会見に臨む東芝の綱川智社長=5月15日、東京都港区

 経営再建中の東芝が28日に開く定時株主総会で、会社側が提案している綱川智社長ら全取締役の再任案に反対するよう、米議決権行使助言会社グラス・ルイスが勧めていることが18日、分かった。資質に疑いがあるなどと批評しており、助言会社が取締役全員の再任に反対するのは珍しい。

 東芝は米国での原発事業を巡って巨額の損失を計上し、2017年3月期連結決算の正式発表が遅れている。

 グラス・ルイスは「東芝グループの内部管理が有効に機能しているか重大な疑義がある」と指摘。綱川社長については「株主の利害を守る上で適切な監督をしていない」と批判した。


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