水に浮かべてヨウ素吸着 米大学チーム、新素材開発 

水に浮かべた新素材が水中のヨウ素を吸着しながら沈む様子(米ダートマス大チーム提供・共同)

 【ワシントン共同】放射性ヨウ素に汚染された水に浮かべるだけで、効率良くヨウ素を吸着して除去できる素材を開発したと、米ダートマス大のチームが17日までに米化学会誌に発表した。チームは「東京電力福島第1原発事故のような場合に、放射性物質が水に流され、川や海に拡散するのを防ぐのに役立つかもしれない」としている。

 高濃度のヨウ素を含んだ水を入れた小瓶に、数ミリグラムの新素材を浮かべると、ヨウ素を取り込みながら徐々に沈んだ。水中のヨウ素濃度は、当初の288ppmから30分で16分の1に、24時間で1ppm未満になった。


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