がん探知犬を自治体が健診に導入 におい判定、山形・金山町 

においをかいで、がんの有無を判定するがん探知犬(山形県金山町提供)

 山形県金山町は、人の尿のにおいをかいで、がんの有無を判定する「がん探知犬」による検査を健康診断に導入した。受診者は尿を少量採取するだけ。内視鏡検査などに比べて体への負担は小さく、がんの早期発見につながると期待される。

 金山町を含む最上地域で胃がんによる死亡率が高いとの記事を目にした鈴木町長が昨秋、がんのにおい物質を研究する日本医大千葉北総病院の宮下正夫教授が講演に訪れた際に相談。研究事業の一環として今年5月から検査を始めた。

 採取した尿は冷凍し、千葉北総病院に送付。検査は探知犬の育成施設で行われ、犬はがんのにおいをかぎ当てると振り返ったりして知らせる。


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