化血研新理事長「国と協調へ」 事業譲渡話も 

インタビューに答える化学及血清療法研究所の木下統晴理事長=16日午後、熊本市

 化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)の理事長に5月末に就任した木下統晴氏(68)は16日、共同通信のインタビューに応じ、血液製剤などの未承認製造問題の後に続いていた国との対立関係について「これ以上続くのは良くない」として協調する方針を示した。解体的出直しとして国が求めている事業譲渡についても、国内企業2社から話を受けていると明らかにした。

 化血研は2015年の問題発覚を受け、昨年6月、新経営陣を元薬事コンサルタントの木下氏ら外部出身者3人で固めた。しかし事業譲渡を求める国に対し、化血研は「自主再建」とも取れる立場を維持している。


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