日銀、現状の金融緩和策を維持 景気判断据え置き 

 日銀は16日、金融政策決定会合を開き、現状の金融緩和策を維持することを賛成多数で決めた。日銀が目指す物価上昇率2%の実現が遠いため、大規模な金融緩和を粘り強く続ける必要があると判断した。短期金利をマイナス0・1%とし、長期金利を0%程度に抑えて景気を下支えする。

 日銀は、国内景気の現状判断を「緩やかな拡大に転じつつある」とし、前回と同じ評価をした。個人消費については「底堅さを増している」と前向きな判断に変更。海外経済では「総じてみれば緩やかな成長が続いている」とした。

 一方、4月の消費者物価指数は前年同月比で0・3%上昇にとどまった。


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