2017年6月16日 03:06 | 無料公開
プレート(岩板)境界が時間をかけて静かにずれる「ゆっくり滑り」と呼ばれる現象が、紀伊半島沖の南海トラフ巨大地震の想定震源域で繰り返し発生していたと、海洋研究開発機構などのチームが海底観測を基にまとめ、16日付米科学誌サイエンスに発表した。 ゆっくり滑りは、人が感じる揺れは伴わないが、プレート境界にたまったひずみを調整しているとみられ、巨大地震との関連が注目されている。 同機構の荒木英一郎主任技術研究員(地震学)は「周辺でもゆっくり滑りが起きている可能性があり、さらに広い範囲で観測したい」と話した。