米FRB、年33兆円資産縮小へ 危機対応脱却で日欧に先行 

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は14日、リーマン・ショック後に急激に膨らんだ保有資産を、最初の1年間で最大3千億ドル(約33兆円)減らす計画を発表した。2年目は規模を拡大する。景気下支えのために大量に買い入れた米国債などの資産の縮小に乗り出す。危機対応策からの脱却で、日銀や欧州中央銀行(ECB)に大きく先行する。

 景気回復を背景に、利上げに加え資産縮小も始めることで、FRBの金融引き締め姿勢は強まる。ただ、利上げと同じように景気を冷やす方向に働くため、ゆっくりとしたペースで実施する。


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