熊野那智大社で紫陽花祭 花ささげ無病息災願う 

熊野那智大社で行われた紫陽花祭で、アジサイの小枝を手に舞を奉納するみこ=14日、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で14日、紫陽花祭が行われた。冠にアジサイの花を飾ったみこが、アジサイの小枝を手に神前で舞を奉納した。自然の恵みに感謝し、梅雨時期の無病息災を祈る毎年恒例の祭り。

 大社では1960年ごろからアジサイの栽培を始め、参道や境内の庭園にはガクアジサイやヤマアジサイ、タマアジサイなど約2千株が咲き誇っている。花は今月末まで楽しめるという。

 神奈川県伊勢原市から訪れた土岐智恵子さん(53)は「素晴らしいお祭り。神事を見て身が引き締まる思いがしました。アジサイの花をめでる気持ちも伝わってきました」と話していた。


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